青薔薇の至愛






「なーんか……今日の優乃は一段と俺から離れたがる気がするんだが?」


「こ、ここ学校だよ??」


「へぇー……家でだったら触っていいってことかよ?」


「そ、そんなこと誰も言ってないよ」


「やらしくなったなー、優」


「……っ、朱ちゃんのバカァ、もう知らない!」


ドスドスと怪獣みたいに、朱ちゃんより先に階段をおりる。



後ろから「ごめんって~」とケラケラ笑いながらついてくる朱ちゃんは、本当に私の気持ち分かってなくて嫌になる。



好きな人に触られるのは、いつだって嬉しいけど……それと同時に恥ずかしいもん。



普通の幼馴染みって、皆こんな距離感なのかな?



だとすると、私が意識しすぎなの?



……ううん、絶対朱ちゃんのスキンシップが激しいだけ!



私は朱ちゃんのこと好きだから、今まで許してたけど。


もし朱ちゃんに彼女ができたら、私じゃなくてその子に触れちゃうんでしょ?


今まで私に触れてきたみたいに。



……そんなのってやだもん。



朱ちゃんの隣は絶対絶対、私以外ありえないって……朱ちゃんに言えたらいいんだけど……。



さっきまで後ろを歩いていた朱ちゃんが、長い脚でいつの間にか私の隣に立っていて。

チラッと朱ちゃんの顔を見ると、かっこよすぎて嫌になっちゃう。


確かに……モテない方が、おかしいもんね。




「……はぁ」


「えっ、お前俺の顔見てため息吐くとか失礼すぎじゃね??」


「……朱ちゃんのイケメン」


「……っと思ったら褒められました~、やったぜー」







< 38 / 208 >

この作品をシェア

pagetop