青薔薇の至愛
「なーんか……今日の優乃は一段と俺から離れたがる気がするんだが?」
「こ、ここ学校だよ??」
「へぇー……家でだったら触っていいってことかよ?」
「そ、そんなこと誰も言ってないよ」
「やらしくなったなー、優」
「……っ、朱ちゃんのバカァ、もう知らない!」
ドスドスと怪獣みたいに、朱ちゃんより先に階段をおりる。
後ろから「ごめんって~」とケラケラ笑いながらついてくる朱ちゃんは、本当に私の気持ち分かってなくて嫌になる。
好きな人に触られるのは、いつだって嬉しいけど……それと同時に恥ずかしいもん。
普通の幼馴染みって、皆こんな距離感なのかな?
だとすると、私が意識しすぎなの?
……ううん、絶対朱ちゃんのスキンシップが激しいだけ!
私は朱ちゃんのこと好きだから、今まで許してたけど。
もし朱ちゃんに彼女ができたら、私じゃなくてその子に触れちゃうんでしょ?
今まで私に触れてきたみたいに。
……そんなのってやだもん。
朱ちゃんの隣は絶対絶対、私以外ありえないって……朱ちゃんに言えたらいいんだけど……。
さっきまで後ろを歩いていた朱ちゃんが、長い脚でいつの間にか私の隣に立っていて。
チラッと朱ちゃんの顔を見ると、かっこよすぎて嫌になっちゃう。
確かに……モテない方が、おかしいもんね。
「……はぁ」
「えっ、お前俺の顔見てため息吐くとか失礼すぎじゃね??」
「……朱ちゃんのイケメン」
「……っと思ったら褒められました~、やったぜー」