青薔薇の至愛
私の気持ちなんてお構いなしに、朱ちゃんは自然に私の歩幅に合わせる。
息してるだけでカッコいいよ~、朱ちゃん。
ほんとは毎日毎日毎日カッコいいって言いたいけど、言えば言うほど朱ちゃんは私を子供扱いする。
きっと、ただ慕ってるだけの妹としか見てないんだろうな~。
「うぅ……恋って切ない」
「……ん?なんか言ったか」
「朱ちゃんがイケメンじゃなくて、女の子にモテない、宇宙人なら良かったのにって言った」
「えっ、なに。
お前もしかして俺の事嫌いなの?」
「……」
「ちょっと、あの、黙られると不安になるんだけど??
えっ、優??ゆうさーーーん!!」
焦った様子の朱ちゃんを横目に、自分でもプリプリと分かりやすいくらい不機嫌になる。
機嫌が直ったのは家に帰ってから。
楽しみに取っておいたプリンを冷蔵庫から取り出して食べていると、「お邪魔しまーす」と朱ちゃんの声が聞こえてきた。
私の両親は共働きだから、心配で様子を見に来る朱ちゃんは何が合っても対応できるよう家の合鍵を渡されている。
ソファに座りながら朱ちゃんが顔を出すのを待っていた。