青薔薇の至愛
朱ちゃんが空になったプリンの容器をテーブルに置く。
「つか、なんで急に不機嫌になったかは知らねーけど。
怒りたいのはこっちの方」
「……?」
「ほら。今朝、お前雪に泣きながら相談してたじゃん。
なにか悩み事があるなら俺に言えよな」
「……だって、朱ちゃんに言ってもきっと分かってくれないことだし」
「雪なら分かるわけ?」
「……」
「ずっと隣にいる俺に分からないなら、アイツに分かるわけねーだろ。」
「……だって」
「だってじゃない。急に甘えられなくなるお兄ちゃんの気持ちがわかりますか?優乃ちゃん」
そういうとこだよ、朱ちゃんのバカ。
ちょっとだけ嫉妬してくれたのかな?って期待した瞬間これだ。
鈍い通り越して、朱ちゃんの脳ミソにはお花が咲いて蝶々が飛んでそうだよ。
「それじゃあ"お兄ちゃん"聞きますけど」
「お、おう。お前にお兄ちゃんって呼ばれるとむず痒いな」
「自分でよく言ってるじゃんかっ」
「それで?なんだよ」
「好きな人はいますか?」
「ーーは?」