初恋物語~大切な君へ


「全然大丈夫」
「今日はバイトも休みだしね。」
「それじゃ早速店に入ろうか。」



こうして俺と美桜はカフェに入り
ここのカフェの人気メニューの
たまごサンドを2人分注文した。



「ねぇ、優君ここのたまごサンドね」
「凄く気になってた店なの。」



「知ってる、だからここに決めたんだよ。」





「そっそうなの?!」
「でもどうして知ってるの?」



「美桜は昔からサンドイッチ好きだろ?」
「特にたまごサンドは格別だって」
「言ってたからな。」


「そんな事私言ったっけ!?」
「私が言った事本人の私ですら覚えてない」
「のに覚えててくれてかなり嬉しい。」


「お待たせしましたたまごサンド」
「でございます。」

店員さんは2人分のたまごサンド私と優君
のところに置き厨房に戻って行った。
そして2人でペロリとたまごサンドを食べ終えて追加注文でアールグレイティーを2つ
頼みアールグレイを飲みながら私は本題の
チョコを渡すタイミングを伺う。



「なぁ、美桜」




「ん?何?」




「この後さ大事な話あるから」
「ちょっと時間くれる?」




ドキッ…私の胸は大きく高鳴った。
優君からの大事なお話…
きっと私が告白した返事が聞けるかもしれない…そう思うとどんどん胸の鼓動が大きく
脈打つ。


「わっ…わかった。」



優君が大事な話があると言った後アールグレイティーが運ばれてきた。
アールグレイティーを飲み干すと私は
ガトーショコラを優君に渡す。
今のタイミングがベストだと思ったのだ。
この後、大事な話があると優君から聞いた時
胸が大きく鳴ったのは2つの意味がある。
1つは両思いになれるかもしれないと言うこと。
2つは私は優君に振られるのかもしれないということ。
雫に彼氏が出来たこと知ったけれど諦められない事と尚且つ血の繋がってない兄弟だと知ったこと。
そうなった場合振られてからガトーショコラなんてさすがに渡せない。
それなら結果わかる前に渡してしまおうと決断したのだ。



「優君これ受け取ってくれる?」
「バレンタインのチョコ…」
「ガトーショコラだよ。」
「優君、甘いの苦手だから甘さ控え目に」
「してあるから食べれると思う。」



「美桜ありがとう。」
「素直に嬉しい。」
「今ちょっとだけ味見していい?」




「うん。」
「自信がないけど一生懸命作ったから」
「感想もらえると嬉しい。」




そう美桜が言った後、俺は早速袋の中から四角い箱を取り出し蓋を開ける。
すると美味しそうなガトーショコラの香りが
フワッと俺の周りを包み込んだ。
そして俺はひと口サイズにカットされているガトーショコラを1つ口の中に入れると
口の中はガトーショコラのほろ苦さとほんのり甘いチョコの味が広がる。
俺の為の事を想って頑張って作ってくれたのだと感じる。
美桜の真っ直ぐな気持ちが最近すごく伝わつていたけど今日は格別に伝わる。
俺の心中は決意と美桜に対する気持ちの変化
で最近いっぱいになる。
俺の返事は決まっていた。
その事をわかっていてもこのガトーショコラを食べると更に美桜が俺を想っていてくれる気持ちか直球に身体の中に入る。
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