初恋物語~大切な君へ
兄ちゃんと美桜の事が気になってソワソワ
しながら私はテレビを付けて音楽番組を
観ていた。
ちょうど今人気上昇中の女性バンドが
片想いの曲を唄っている。
もうすぐでサビらしい演奏に入った
タイミングと一緒に私のスマホのバイブ
が家中に響いた。
「もしもし!兄ちゃん!」
「あっ…雫俺だけど…」
「近藤君!?」
「ごっごめん、私ディスプレイ見ずに」
「電話取っちゃって兄ちゃんと」
「勝手に思って取っちゃった。」
「全然大丈夫。」
「近藤君どしたのこんな時間に。」
「えっと、今木梨家の近くの公園に」
「いるんだけど出て来れる?」
「わっわかった!」
「でもどうして?私の近所の公園に?」
「木梨に話したい事があって…。」
「わかった今家出るから待ってて。」
私は急いでコートを羽織り靴を履いて
玄関のドアを開けた。
「にっ!兄ちゃん!」
「ビックリした…。」
「いやいやそれは俺のセリフ。」
「鍵開けようとしたらいきなり」
「ドアが開いて雫が飛び出してくるし。」
「ごめんびっくりさせてしまって。」
「それと兄ちゃんちょっと私公園に」
「行ってくる。」
「は?もう20時だぞ?」
「なんでそんな時間に公園行くんだよ。」
「近藤君が公園に来ててさっき電話」
「があって話したい事あるから来てって。」
「なんか意味深いなぁ。」
「そうかなぁ?」
「まぁ遅くならないようにしろよ。」
「俺も雫が帰ってきたら話す事あるから。」
「わかった!行ってきます。」
私は全速力で近藤君の待つ公園に向かった。
私の家から走ったら約2分で到着するくらい
近い。
「近藤君!ごめん待った!?」
「嫌全然待ってない…」
「もしかして木梨走って来たのか?」
「うん。」
「待たせちゃうから。」
「俺が勝手に公園に来て木梨を」
「呼び出したんだからゆっくり来て」
「良かったのに。」
「だけど私待たせるの嫌だから…ねっ?」
「木梨ありがとう。」
「ううん!」
「あっ、あそこに座らない?」
そう言って木梨はブランコの方をに顔を
向けながら俺に言ってきた。
確かにここの公園ベンチもないから
座るところがブランコしかない。
今日、バレンタインに木梨に俺の気持ち
を伝えるって決心したのにいざ本番に
なるとやはり緊張してしまう。
木梨に好きと言う気持ち上手く伝えられる
か心配だ。
「よいしょ。」
「私、ブランコ久しぶりに座ったよ。」
「ところで近藤君話って?」
「あっ、うん。」
「俺さ単刀直入に言うとな…木梨の事」
「相当好きなんだ。」
「えっ…えっとそれってつまり」
「木梨の事1人の女の子としてLoveで」
「好きなんだライクなんかじゃなく。」
「でも私颯太君がいる…のと」
「近藤君前片想いの子がいるって…。」
「片想いの子が木梨の事だよ。」
「それに颯がいるのも知っててのうえ。」
「近藤君いつから…その…わたしを…」
「中学1年の時からかな。」
「木梨の事意識し始めて目で追うように」
「なってそれが恋だと気付いたのは。」