このせかいに在るがまま
そんな彼は今、ひとりで世界と向き合おうとしている。自分のことばかり考える悲しい人間とまっすぐ向き合おうとしている。
星原くんはわたしにとっての光だった。
そして、わたしはその光に惚れていた。
星原くんにたくさん救われた。
それなのに、わたしは彼が辛い思いをしているとき、ぼうっとしながら半年もの時間を過ごしてしまった。
まだ、間に合うだろうか。
単純でどうしようもない行動理由かもしれない。部外者だと言われるかもしれない。それでも、きみのこころに土足で踏み込んでしまいたいと、そんなことを思っている。
外は雨が降り続いている。久しぶりの大雨だ。不要不急な外出をしたがる人はそうそういないだろう。
真っ暗で、澱んでいて、空は一面雨雲で覆われている。きっと見えない。わたしたちが知っている星空は、見えるはずがない。
わかっているのだ、わたしもきみも。
───それでも、
『おまえは、たしかに星原にとって光だったんだと思うぞ』
今日はきっと、かつて彼のお姉さんが死にたくなってしまったというあの空を見に、きみがあの場所に来ると、わたしの直感が告げていた。