御曹司は懐妊秘書に独占欲を注ぎ込む
『早希は私があなたに電話しているのを知りません。ですから聞かなかったことにしてくださってもかまいませんよ。あなたの判断にお任せします』
「……川上は、幸せにしているのか?」
相手の意図は読めないままだが、気になっていた彼女の現状を尋ねた。電話の相手が頷いたのが伝わってくる。
『ええ、とても。せっかくなので写真を送ります。それを見てどうするか決めてください。ちなみに住所は変わっていませんよ』
そう言って電話を切られ、ますます状況が理解できない。シングルマザーで苦労しているから、また雇ってやれということなのか。
ひとまずメールに添付された写真を開く。そして俺は自分の目を疑った。
笑顔で写真に写っている早希は記憶の中の彼女よりも髪も短く、柔らかい雰囲気だ。そして同じく笑っている娘を抱っこしているが、その顔の造形に驚く。
どういうことなんだ? そんなこと、あるはずない。いや、まさか……。
様々な可能性が脳裏を過ぎり、俺は立ち上がった。とにかく会いにいくしかない。今日の仕事の予定をキャンセルする旨を君島さんに告げ、俺はすぐに行動に移した。
何度か仕事帰りに早希を送ったのでアパートの場所は覚えていた。けれど部屋までは訪れたことはない。てっきり彼女は結婚して、引っ越ししていると思っていた。
平常心を保ちインターホンを押すと、会いたくて会いたくなかった人物が顔を出す。
「……川上は、幸せにしているのか?」
相手の意図は読めないままだが、気になっていた彼女の現状を尋ねた。電話の相手が頷いたのが伝わってくる。
『ええ、とても。せっかくなので写真を送ります。それを見てどうするか決めてください。ちなみに住所は変わっていませんよ』
そう言って電話を切られ、ますます状況が理解できない。シングルマザーで苦労しているから、また雇ってやれということなのか。
ひとまずメールに添付された写真を開く。そして俺は自分の目を疑った。
笑顔で写真に写っている早希は記憶の中の彼女よりも髪も短く、柔らかい雰囲気だ。そして同じく笑っている娘を抱っこしているが、その顔の造形に驚く。
どういうことなんだ? そんなこと、あるはずない。いや、まさか……。
様々な可能性が脳裏を過ぎり、俺は立ち上がった。とにかく会いにいくしかない。今日の仕事の予定をキャンセルする旨を君島さんに告げ、俺はすぐに行動に移した。
何度か仕事帰りに早希を送ったのでアパートの場所は覚えていた。けれど部屋までは訪れたことはない。てっきり彼女は結婚して、引っ越ししていると思っていた。
平常心を保ちインターホンを押すと、会いたくて会いたくなかった人物が顔を出す。