今夜、妊娠したら結婚します~エリート外科医は懐妊婚を所望する~
「悠生さん……ごめんなさい……母乳出なくて」
まったく出ないというわけじゃないけれど、母乳だけでは全然足りなかった。ミルクと母乳の混合――というか、三分の二はミルクだ。
「大丈夫だよ。そういう人もいる。ミルクでもきちんと育つから安心して」
聞いてみると、私の母もほとんど母乳が出なかったらしい。もはや遺伝だから仕方がない。
「それだけじゃなくて」
なんだかとても悲しくて、じわりと瞳から涙がこぼれ落ちる。
なにをやってもダメな気がする。こんなはずじゃない、そんな悔しさが溢れ出てきて止まらない。
「全然育児……できなくて……シングルマザーだってこなせると思ってたのに……実際はひとりじゃなんにもできなくて……」
しまいには泣き出してしまう始末。なんなんだろう、自分が情けなくて仕方がない。
「……あーあ。これは完全に産後鬱ってやつだね」
悠生さんが苦笑した。ソファに座って柚姫にミルクをあげながら、私を手招く。
「大丈夫だよ~杏。落ち着いて。誰も君を責めていないから。こんな大変なときなのに、よく頑張ってくれているね」
手が塞がっているから抱き寄せられない代わりに、私の頬にちゅっとキスを落としてくれる。余計に涙が溢れてきた。
まったく出ないというわけじゃないけれど、母乳だけでは全然足りなかった。ミルクと母乳の混合――というか、三分の二はミルクだ。
「大丈夫だよ。そういう人もいる。ミルクでもきちんと育つから安心して」
聞いてみると、私の母もほとんど母乳が出なかったらしい。もはや遺伝だから仕方がない。
「それだけじゃなくて」
なんだかとても悲しくて、じわりと瞳から涙がこぼれ落ちる。
なにをやってもダメな気がする。こんなはずじゃない、そんな悔しさが溢れ出てきて止まらない。
「全然育児……できなくて……シングルマザーだってこなせると思ってたのに……実際はひとりじゃなんにもできなくて……」
しまいには泣き出してしまう始末。なんなんだろう、自分が情けなくて仕方がない。
「……あーあ。これは完全に産後鬱ってやつだね」
悠生さんが苦笑した。ソファに座って柚姫にミルクをあげながら、私を手招く。
「大丈夫だよ~杏。落ち着いて。誰も君を責めていないから。こんな大変なときなのに、よく頑張ってくれているね」
手が塞がっているから抱き寄せられない代わりに、私の頬にちゅっとキスを落としてくれる。余計に涙が溢れてきた。