時間切れ
龍一爺ちゃんに、電機やに連れていかれ、パソコンのフルセットを買ってもらった。

父さんとも連絡していろいろと話してた。

カウンターで、会計と手続きした。

「陸〜、今日は設置出来ないけど、
明日、学校から帰って来たら使えるようになるからな! 
スカイプできるようにカメラもイヤホンも買ったし、ソフトも幾つか買ったからさ、
勉強でわからないところとか一也がいない時は、俺がみてやるからさ〜」

「いいの? 部活があるから塾に通えないし、勉強どうするか悩んでたんだよね〜」

「今は、webで学習するのもあるんだろ?」

「うん。 先輩たちは家庭教師か、web学習をしてるみたい。 俺も法学部に入りたいから…」

「そうなんだなぁ〜、一也は部活の後で予備校通ってたみたいだったな。
昔だからさ〜 

でも国立大学の法学部に合格してビックリしたんだわ。
それに、アイツはさ〜
大学4年で司法試験に受かったからな! 
俺は司法試験受かるのに、大学卒業して3年かかったからさ〜ハハハ。」

「龍一爺ちゃんは、どこの大学だったの?」

「俺? 俺は関西の国立大学の法学部!
陸も弁護士になりたいんだよな?
でも、別に大学なんかどこだって良いんだよ〜
司法試験さえ合格すればいいんだから…

高校生なんだから、スポーツ頑張れ!
体力はつけた方がいいからな! ハハハ!」

「うん。ありがとう爺ちゃん!」

龍一は仕事が忙しくて、一也には何もしてあげられなかったから、陸には一也にしてあげられなかった事をしてやりたいと思っている。

『弁護士になりたい!』……

可愛いなぁ孫って… 陸は良い子だな。

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