いつか再会する時まで
涼介「え、てか本当に男装って何」
私はウィッグを取る。そして涼介さんと雪さんの顔が驚きに包まれる。
涼介「うわ、美人」
葵「ちょっと涼介〜?恋人の前で鼻の下伸ばすわけ?」
涼介「そんなわけないだろ?俺は一生葵を愛し続けるから」
真っ赤になった葵さんに涼介さんの顔が近づく。
私はすぐさま雪さんの腕をとって更衣室に行った。
「いきなり腕を掴んですみません。そういえば、雪さんって年上……ですか?」
雪「あたし?あたし白鷺高校の2年。」
同じ高校だったことに思わず動揺してしまう。私のことは知ってたりするのかな……聞いてみることにした。
雪「知ってるよ?王子と名高い生徒会の“神崎 玲音くん”」
「……そこまで知ってるんですか。」
前、階段から落ちた先輩を庇った時からそう呼ばれ始めていた。それを知ったのはこの間だが、そう呼ばれるのは好きじゃない。……まず男でもないし。