昭和懐妊娶られ婚【元号旦那様シリーズ昭和編】
「嘘だ。凛に会えなくて寂しかった」
笑いを噛み殺しているような声。
「目が笑ってます。そっちが嘘ですよ」
じろりと彼を見たら、助手席にいた伊織さんがニコニコ顔で振り返った。
「ふたりとも、着きましたよ」
あっ、彼や運転手さんがいることすっかり忘れてた。
窓の外は森のように木が生い茂っていてとても静かだ。
「ここはどこですか?」
鷹政さんに尋ねたら、彼は私の目を見てどこか企み顔で言った。
「広尾にある俺の家」
「鷹政さんの家?」
青山財閥の総帥の家ならきっと宮殿みたいな家に違いない。
そう思って鷹政さんと一緒に車を降りると、目の前にあるのはルネッサンス様式の白亜の洋館だった。三階建てで外国の映画に出てきそうな優美な佇まい。
門から洋館までの距離は二百メートルくらいあるだろうか。
建物の大きさはうちの屋敷と変わらないけれど、庭が広く、とても開放的。
鷹政さんに手を引かれて玄関まで行くと、ドアが大きく開いて黒いメイド服を着た二十代前半くらいの女性が現れた。
笑いを噛み殺しているような声。
「目が笑ってます。そっちが嘘ですよ」
じろりと彼を見たら、助手席にいた伊織さんがニコニコ顔で振り返った。
「ふたりとも、着きましたよ」
あっ、彼や運転手さんがいることすっかり忘れてた。
窓の外は森のように木が生い茂っていてとても静かだ。
「ここはどこですか?」
鷹政さんに尋ねたら、彼は私の目を見てどこか企み顔で言った。
「広尾にある俺の家」
「鷹政さんの家?」
青山財閥の総帥の家ならきっと宮殿みたいな家に違いない。
そう思って鷹政さんと一緒に車を降りると、目の前にあるのはルネッサンス様式の白亜の洋館だった。三階建てで外国の映画に出てきそうな優美な佇まい。
門から洋館までの距離は二百メートルくらいあるだろうか。
建物の大きさはうちの屋敷と変わらないけれど、庭が広く、とても開放的。
鷹政さんに手を引かれて玄関まで行くと、ドアが大きく開いて黒いメイド服を着た二十代前半くらいの女性が現れた。