昭和懐妊娶られ婚【元号旦那様シリーズ昭和編】
「ううん、全然。葵姉さまも伊織さんを誘って踊ってきたら?」
姉に目を向けてそう提案すると、彼女は言葉に詰まった。
「え? 私は……そんな……」
姉が珍しく動揺している。
葵姉さまは伊織さんが好きなのだ。
『凛の服を持ってきたの』と言って姉は週に何度も鷹政さんの屋敷にやってくるが、私に会うというのは口実で実は伊織さんに会いに来ている。
でも、伊織さんは意外にも鈍感なのか姉の好意に気付いていない。
姉の気持ちを知っている鷹政さんもにっこり微笑んでアドバイスする。
「伊織は鈍いから、最初は押しまくった方がいい」
「そうそう。頑張って、葵姉さま」
トンと姉の背中を押すと、素直な彼女は「私、行ってくるわ」とふわりと笑って伊織さんにダンスを申し込みに行った。
姉の誘いに伊織さんは笑顔で応じて姉の手を取る。
「あのふたりお似合いだわ」
ふたりを見て嬉々とした顔で言えば、鷹政さんと弟は「確かに」と頬を緩めた。
その後、関連企業の社長が次々と鷹政さんと私のもとに挨拶に来るが、あまりに数が多すぎて相手の顔も名前もよく覚えていない。
姉に目を向けてそう提案すると、彼女は言葉に詰まった。
「え? 私は……そんな……」
姉が珍しく動揺している。
葵姉さまは伊織さんが好きなのだ。
『凛の服を持ってきたの』と言って姉は週に何度も鷹政さんの屋敷にやってくるが、私に会うというのは口実で実は伊織さんに会いに来ている。
でも、伊織さんは意外にも鈍感なのか姉の好意に気付いていない。
姉の気持ちを知っている鷹政さんもにっこり微笑んでアドバイスする。
「伊織は鈍いから、最初は押しまくった方がいい」
「そうそう。頑張って、葵姉さま」
トンと姉の背中を押すと、素直な彼女は「私、行ってくるわ」とふわりと笑って伊織さんにダンスを申し込みに行った。
姉の誘いに伊織さんは笑顔で応じて姉の手を取る。
「あのふたりお似合いだわ」
ふたりを見て嬉々とした顔で言えば、鷹政さんと弟は「確かに」と頬を緩めた。
その後、関連企業の社長が次々と鷹政さんと私のもとに挨拶に来るが、あまりに数が多すぎて相手の顔も名前もよく覚えていない。