昭和懐妊娶られ婚【元号旦那様シリーズ昭和編】
「鷹政さんは怒らないかもしれないけど、私は気にするよ」
「ちょっ……凛、涙目になってる。化粧が取れるわよ。化粧室に行ってきたら?」
「……うん。ちょっと心を落ち着かせてくる」
蚊の鳴くような声で言って、大広間を出てトイレを探す。
すぐ近くにひとつ見つけるが混んでいて、螺旋階段を上って上の階に行く。
トイレを見つけて入ると、誰もいなくてちょっと安心した。人がいると気が休まらないし、総帥の婚約者だと騒がれても困る。
ハーッと息をついて鏡を見るも、胸元のダイヤがキラリと光って苦笑いした。
「私って貧乏性なのかな。このネックレスが本物って知ってから肩がずっしり重く感じるよ」
多分姉なら喜んでつけるだろう。
でも、せっかく鷹政さんが用意してくれたんだもの。ここで外したら彼ががっかりする。
大丈夫。落としたってこれだけ大きなダイヤだったらすぐに気がつくわよ。
変な論理で自分を納得させ、鏡の中の自分に微笑み、金の指輪に触れる。
「ちょっ……凛、涙目になってる。化粧が取れるわよ。化粧室に行ってきたら?」
「……うん。ちょっと心を落ち着かせてくる」
蚊の鳴くような声で言って、大広間を出てトイレを探す。
すぐ近くにひとつ見つけるが混んでいて、螺旋階段を上って上の階に行く。
トイレを見つけて入ると、誰もいなくてちょっと安心した。人がいると気が休まらないし、総帥の婚約者だと騒がれても困る。
ハーッと息をついて鏡を見るも、胸元のダイヤがキラリと光って苦笑いした。
「私って貧乏性なのかな。このネックレスが本物って知ってから肩がずっしり重く感じるよ」
多分姉なら喜んでつけるだろう。
でも、せっかく鷹政さんが用意してくれたんだもの。ここで外したら彼ががっかりする。
大丈夫。落としたってこれだけ大きなダイヤだったらすぐに気がつくわよ。
変な論理で自分を納得させ、鏡の中の自分に微笑み、金の指輪に触れる。