昭和懐妊娶られ婚【元号旦那様シリーズ昭和編】
ハハッと楽しげに笑う彼が理解できなかった。
この人……悪魔だ。
「どうして正々堂々と鷹政さんと勝負しないんですか?」
橋本清十郎に良心というものはないのだろうか。
彼にバカなことをやめさせたい。
「お嬢ちゃんはまだまだ甘ちゃんだな。そんな綺麗事でライバルは蹴落とせない。やれ!」
鋭い眼光で部下に命じる彼。
ハッとして「ダメ!」と声を張り上げるが、橋本清十郎の部下は一番下の帆にライターで火をつけた。
帆に炎が燃え広がるのを見て、目の前が真っ暗になる。
このままでは船全体が燃えてしまう。早く消さないと。
なにかないの?
近くのデッキチェアにかかっていたバスタオルを掴み、マストに向かうが橋本清十郎に手を掴まれた。
「そんなもので火を消せるわけがない。凛ちゃんも逃げろ。数分後にはここも火の海になるぞ」
彼が真剣な顔で言うが、私は彼の手を力いっぱい振り払った。
「消さないとみんな死にます!」
火の粉が舞うし、火がマストの帆全体に広がって肌に触れる空気が熱かった。
この人……悪魔だ。
「どうして正々堂々と鷹政さんと勝負しないんですか?」
橋本清十郎に良心というものはないのだろうか。
彼にバカなことをやめさせたい。
「お嬢ちゃんはまだまだ甘ちゃんだな。そんな綺麗事でライバルは蹴落とせない。やれ!」
鋭い眼光で部下に命じる彼。
ハッとして「ダメ!」と声を張り上げるが、橋本清十郎の部下は一番下の帆にライターで火をつけた。
帆に炎が燃え広がるのを見て、目の前が真っ暗になる。
このままでは船全体が燃えてしまう。早く消さないと。
なにかないの?
近くのデッキチェアにかかっていたバスタオルを掴み、マストに向かうが橋本清十郎に手を掴まれた。
「そんなもので火を消せるわけがない。凛ちゃんも逃げろ。数分後にはここも火の海になるぞ」
彼が真剣な顔で言うが、私は彼の手を力いっぱい振り払った。
「消さないとみんな死にます!」
火の粉が舞うし、火がマストの帆全体に広がって肌に触れる空気が熱かった。