昭和懐妊娶られ婚【元号旦那様シリーズ昭和編】
私の返事を聞いて森田さんは微かに口元を緩める。
「商談成立。いつも持ってきてるようなのでいいし、無理はしなくていい。作れる時だけでいいから」
彼の気遣いに胸がキュンとなる。
いつも無表情で素っ気ないけど、本当は優しい人だ。
「そんな商談甘すぎです。納期はちゃんと守りますよ」
森田さんに突っ込みを入れたら、彼はどこかおもしろそうに私を見て言った。
「まあ無理はしないことだ」
「わかってます。あの、下駄ありがとうございます。大事にしますね」
とびきりの笑顔で言ったら、彼が私を抱き上げて……。
「え? ちょっ……もう花緒は切れてませんよ。恥ずかしいので下ろしてください」
顔を赤くしながらお願いするが、彼は言うことを聞いてくれない。
「足がまだ痛いだろ? それに、傷口が開いてまた血が出たら、せっかくの下駄が汚れる」
森田さんの反論に言葉に詰まる。
「うっ……」
前言撤回。彼は意地悪だ。
確実に相手の欠点をつく。新品の下駄を汚したくないという私の性格だってもうお見通し。それでも……。
「恥ずかしいんです……」
「商談成立。いつも持ってきてるようなのでいいし、無理はしなくていい。作れる時だけでいいから」
彼の気遣いに胸がキュンとなる。
いつも無表情で素っ気ないけど、本当は優しい人だ。
「そんな商談甘すぎです。納期はちゃんと守りますよ」
森田さんに突っ込みを入れたら、彼はどこかおもしろそうに私を見て言った。
「まあ無理はしないことだ」
「わかってます。あの、下駄ありがとうございます。大事にしますね」
とびきりの笑顔で言ったら、彼が私を抱き上げて……。
「え? ちょっ……もう花緒は切れてませんよ。恥ずかしいので下ろしてください」
顔を赤くしながらお願いするが、彼は言うことを聞いてくれない。
「足がまだ痛いだろ? それに、傷口が開いてまた血が出たら、せっかくの下駄が汚れる」
森田さんの反論に言葉に詰まる。
「うっ……」
前言撤回。彼は意地悪だ。
確実に相手の欠点をつく。新品の下駄を汚したくないという私の性格だってもうお見通し。それでも……。
「恥ずかしいんです……」