昭和懐妊娶られ婚【元号旦那様シリーズ昭和編】
「凛姉さん、怪我を消毒しておこう。救急箱取ってくるからここで待ってて」
「うん。ありがとう」
直史の言葉に頷き、森田さんが買ってくれた下駄を脱いで揃える。
「綺麗な下駄」
新品の物を履くなんて何年ぶりだろう。
私のお給料は全部うちの生活費に回していて、自分のものを買うのはずっと我慢していたから凄く嬉しい。
「森田さん、大切に使わせてもらいますね」
この場にもういない彼に向かって呟いた時、玄関の扉が開く音がして、父が現れた。
またお酒を飲んできたらしく足元がふらついている。
「お父さま、また飲んできたんですか?」
玄関で靴を脱ぐ父の身体を支えながら少し咎めるように言うと、父は据わった目で私を睨みつけた。
「酒を飲んでなにが悪い!」
「今うちの家計にはそんな余裕はありません。このままでは屋敷を手放すことになります。しっかりしてください」
うちの窮状を訴えるが、父は激昂して私の頬を思い切り叩いた。
「家長の私に意見するな! この出来損ないが!」
「うん。ありがとう」
直史の言葉に頷き、森田さんが買ってくれた下駄を脱いで揃える。
「綺麗な下駄」
新品の物を履くなんて何年ぶりだろう。
私のお給料は全部うちの生活費に回していて、自分のものを買うのはずっと我慢していたから凄く嬉しい。
「森田さん、大切に使わせてもらいますね」
この場にもういない彼に向かって呟いた時、玄関の扉が開く音がして、父が現れた。
またお酒を飲んできたらしく足元がふらついている。
「お父さま、また飲んできたんですか?」
玄関で靴を脱ぐ父の身体を支えながら少し咎めるように言うと、父は据わった目で私を睨みつけた。
「酒を飲んでなにが悪い!」
「今うちの家計にはそんな余裕はありません。このままでは屋敷を手放すことになります。しっかりしてください」
うちの窮状を訴えるが、父は激昂して私の頬を思い切り叩いた。
「家長の私に意見するな! この出来損ないが!」