不器用な恋〜独占欲が恋だと知ったのは君のせいだ
映画館を出ると、既に外は薄暗く、お腹も空いてきた私達。
今日、賞味期限が切れるひき肉があると主任の口車にのせられて、主任の部屋で一緒に作ることになったんですが、…
「ほら、手が止まってる」
「…もう、やだ。やめてください」
ひき肉をこねてるのに、意地悪をして目が滲みるように玉ねぎを向けてくる人に翻弄されて
「玉ねぎのみじん切り必要なんだろ」
「そうですけど、わざと…もう、目が痛いんですけど。主任は、どうして涙流れないんです?」
「背の高さがあるから、目に入らないように切れる。そんなことより玉ねぎ、炒める派?」
「どっちでもいいんですけど」
「それなら、どうせ焼いたら一緒だろ。このまま混ぜて焼こう」
玉ねぎが入ったボールを、涙ながらにこねて、大きなハンバーグと少し小さめなハンバーグを2つ作り、焼くのは、私みたいです。
片面を中火で焼き色がつくまで焼いて、裏返して蓋をして弱火で約8分ちょっとをタイマーをかける。
私が焼いている間に、添える野菜を洗って、切り終わった人が、手持ちぶたさに背後から抱きしめてきた。
そして、また、髪を横に流してうなじに唇を這わせるのだ。それも、ギリギリの我慢できるタイミングまで、意地が悪い。
今日、賞味期限が切れるひき肉があると主任の口車にのせられて、主任の部屋で一緒に作ることになったんですが、…
「ほら、手が止まってる」
「…もう、やだ。やめてください」
ひき肉をこねてるのに、意地悪をして目が滲みるように玉ねぎを向けてくる人に翻弄されて
「玉ねぎのみじん切り必要なんだろ」
「そうですけど、わざと…もう、目が痛いんですけど。主任は、どうして涙流れないんです?」
「背の高さがあるから、目に入らないように切れる。そんなことより玉ねぎ、炒める派?」
「どっちでもいいんですけど」
「それなら、どうせ焼いたら一緒だろ。このまま混ぜて焼こう」
玉ねぎが入ったボールを、涙ながらにこねて、大きなハンバーグと少し小さめなハンバーグを2つ作り、焼くのは、私みたいです。
片面を中火で焼き色がつくまで焼いて、裏返して蓋をして弱火で約8分ちょっとをタイマーをかける。
私が焼いている間に、添える野菜を洗って、切り終わった人が、手持ちぶたさに背後から抱きしめてきた。
そして、また、髪を横に流してうなじに唇を這わせるのだ。それも、ギリギリの我慢できるタイミングまで、意地が悪い。