巡り行く季節の中心から【連載中】
そんな生徒までいるなんて、なんだか鬱陶しいくらい楽しいクラスになりそうね。


「とりあえず席着けー。出席番号順になってるからなァ。わかんない奴はこれ、座席表貼っておくから自分で見ろよォ」


みんなは宮ちゃんが黒板に貼った座席票を確認するなり移動を始める。
あたしも素早く指定された席に鞄を置いて腰掛けた。

前から四番目、窓側から三番目、可もなく不可もないポジションね。
どうせすぐ正式な席替えが行われるだろうし、大して気に掛けるようなことでもないか。

そんなことを考えながら、ご近所さんの顔を確認しようと首を捻る。
そこでふと違和感に気付いた。隣が空席のままだわ。


「ねえ、ここって誰?」
「しらねー」
「なんか座席表見たらナッちゃんの隣の席名前書いてなかったよー?」


どういうこと?宮ちゃんのミスかしら。
ま、放っておけば親切な誰かがそのうちなんとかするでしょ、と他人事のように欠伸をしてみせる。
知ってか知らずか、宮ちゃんは教卓に手をついてホームルームを始めだした。
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