穂先輩が甘々すぎる。



そう決意をしてくるりと体を横へ向け穂先輩を見上げると、バチッと私たちの視線が交わる。



「…ほた「ごめんなさいっ!!」



そして、私が大きめのボリュームの声を発した。


どうやら…穂先輩の声を遮ったみたいだ。


けれど、ほぼ同時に声を発したみたいだから…穂先輩の声がかき消されたという方が、正しいのかも。


…私の声が裏庭にこだましているので、相当な声量だったんだと認識した。


こんなに大きな声を出したのは久しぶりで…というか、滅多にこんな声を張ったことがない。


普段なら、人と話すときお互いの声がかぶってしまったとは、私は相手の人に話すことを譲ると思うけれど…今回はそうしなかった。


すぅーっと、息を吸って、酸素をたくさん肺に取り込む。


静寂な空間に、引き続き私の声が響き渡る。


< 113 / 136 >

この作品をシェア

pagetop