穂先輩が甘々すぎる。
「それでその…私、なんだかとても悲しくなって。仲のいいふたりの様子を見ていられなくて…逃げるように帰ってしまったんです…!」
驚いた様子のままの穂先輩をよそに、私は勢いに任せて捲し立てるように次々と言葉を並べる。
息継ぎする間も惜しいくらい、早く穂先輩に…自分の気持ちを伝えたいと思った。
「そ、それとこの前の日曜日に、おふたりでいるところを…偶然、見かけてしまって…。
もっともっと悲しくなってしまって、心がギュッと締め付けられて…先輩に合わせる顔がなくて、それで今日まで避けてしまってました…。
本当にごめんなさい…!」
私は膝の上で震える拳を握りながら、ばっと頭を下げた。
途端、勢いよく話し続けたせいで息が乱れる。
普段、こんなに長く話すことなんてないし…早口で喋りすぎてしまったかも…。