穂先輩が甘々すぎる。
伝えたいという気持ちが大きかったからなのだけれど。
ちっとも言いたいことが上手くまとまっていなかった気がするし、穂先輩にちゃんと伝わったか不安になってしまう。
「…ほたる。」
すると、穂先輩から発せられた低い声が、私の肩をぴくりと震わせた。
私は俯いて目をぎゅっと閉じていたんだけれど。
「きゃっ…」
穂先輩にくいっと顎を持ち上げられて、強制的に再び私たちの視線が交わった。
穂先輩からは、さっきの驚いたような表情は消えていて。
私を捉える綺麗な二重の瞳に、思わず見惚れてしまう。
けれど、さっきよりも断然距離が近くて恥ずかしくなってしまった私は、ぱっと視線を逸らし目を泳がせた。
だけど。
「なあ、ほたる。それってやきもち?」
穂先輩の思いがけない発言に、私は顎を掴まれたまま穂先輩の瞳をもう一度見つめた。