穂先輩が甘々すぎる。



確かにそうだ。


私の心情は、やきもちの言葉の意味そのまま。


私は…やきもちをやいていたんだ。


…その、自覚はしたんだけれど、“はい!やきもちをやきました!”なんて、たとえ天地がひっくり返っても穂先輩には言えない。


なんとか弁解しようとするけれど、頭が真っ白でなにも言葉が出てこなくて、どもるばかり。


ああ、手のひらに汗が滲んできた。


顔の熱が全身にめぐってとにかく暑すぎる、まるで私1人だけ酷暑の中で過ごしているみたい。



「まじか…。」



真っ赤な顔で慌てている私を見て、穂先輩は肯定と判断したみたいで面食らったような表情をする。


…弁解なんてしようとしたって…無駄だ。


こんなに取り乱していたら、やきもちをやいていたのが当然バレるに決まってる。


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