穂先輩が甘々すぎる。
「す、すみません…。」
私は穂先輩に素直に謝って、しゅんとしおれたように肩をすぼめる。
自然と眉も口角も肩も下がってしまう。
ああ、もう…私のバカ…。
「はあ…」
すると穂先輩は、短いため息を吐いた。
…呆れられちゃった…よね。
だって、私なんかがやきもちをやくなんて、身の程知らずというか…!
正直、愛想を尽かされてもおかしくないんじゃないかな。
穂先輩に…なんて言われるだろう…。
いや…怒るに決まってるよね…。
手汗だらけの拳をぎゅっと握りながら、穂先輩の言葉を待ち構えるように全身に力を込める。
すると穂先輩は私の顎から手を離し、引き寄せるように私の二の腕を掴んで、肩にこつんと頭を乗せた。
「せ、先輩…っ?」
優しい風がさあっと吹いて、穂先輩から漂う男性もののシャンプーのいい匂いが、私の鼻を掠めた。
ひゃっ…待って、近い近い…!