穂先輩が甘々すぎる。



私はそれを無視して、逃げるように走って帰ってしまったんだよね。


やきもちをやいたからといって、あんな行動をしてしまって…。


自分の心の狭さに、心の中で落胆する。


今回のことは、きちんと反省しなきゃ。


そう心に決めたのと同時に、穂先輩の言葉を待つ。



「…あいつは、俺のいとこなんだ。」


「い、いとこですか…!?」



穂先輩の言葉に驚いた私は、目を見開いて勢いよく顔を上げる。


そんな私をよそに、穂先輩は淡々と言葉を続けた。



「うん。この学校の3年だよ。家も近いし学校もバイト先も同じで結構一緒にいる時間が長いんだよな。まあ…姉弟みたいなもんかな。」


「そ、そうなんですか…。」



穂先輩の言葉に、一気に全身の力が抜けた。


肩の力が抜けて、腕がだらんとぶら下がる。


いとこ…それに、同じ学校…。


< 122 / 136 >

この作品をシェア

pagetop