腹黒策士が夢見鳥を籠絡するまでの7日間【番外編② 2021.5.19 UP】
「あげは? まさか、本気でそんな風に思ってたの?」
冷たい声に、私は須藤先生から思わず目をそらす。
「え……ええっと……」
「軽いと思われてるだろうな、とは分かってたんだけど……。そりゃね? いちいち波風立てないよ。大人だからね。言い寄ってくる女の子もそれなりにいるよ。でも、相手、生徒とか職員とかだよ? わざわざ怒らせたり泣かせたりするような断り方できないじゃん!」
ん?
あれれ?
思ってたのと全然違う。
でもそんなに簡単に信じられるほど、私の長年の恋心は素直ではなかった。
「え……? 嘘でしょ?」
「僕は『一つだけ』あげはに嘘をついたのは確かだけど」
「何の……」
一つの嘘って……。