腹黒策士が夢見鳥を籠絡するまでの7日間【番外編② 2021.5.19 UP】


 朝も夜も送迎をつづけた。
 僕と一緒に過ごして、僕を見て、僕のことを男としてどう思うか……

 キミの心で、身体で、感じてほしい。



 火曜の夜、早速、効果が出てきたと思ってこっそり微笑んだ。


 車で送った後、彼女の下唇をそっと触る。
 彼女の身体が、びくん、と跳ねた。

 そのしぐさがかわいくて、思わず、くすりと笑ってしまう。
 そしてまた唇に触れる。


「な、なに……?」

 彼女が赤い顔をして、そう問うてきた。


「んー? 土曜、ここも全部自分の思い通りにできるんだなーって思って。ふふ」

 思わずまた笑う。

 軽いキスなんかじゃ足りないだろうな。
 彼女の唇、その甘そうな口の中、全部奪ってやりたい。

 あげははそんな僕の心理が伝わってしまったのかと思ったくらい、
 真っ赤になってうつむいた。

 それから、はっと意識を戻すと、ありがとうございました! と叫んで、車を降りて走っていく。


 その大きな声に驚いて、家からあげはのお母さんが玄関先に出てきた。
 あげはは高速で走って、自分の部屋に飛び込んでいった。

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