腹黒策士が夢見鳥を籠絡するまでの7日間【番外編② 2021.5.19 UP】
そんなことを思っていると、またお義母さんは笑った。
「楽しみだわぁ。須藤くんが息子か……性格はちょっとアレだけど」
「アレって……」
「主人もねぇ、須藤くんの仕事ぶりは評価してるのよ? でも、須藤くんって底が知れないと言うか、ちょっと粘着質すぎると言うか。あげはで対応できるのかっていうのはね。そのあたり、主人は複雑だったみたいよ」
「……もしかして、結婚に反対ですか?」
「まさか!」
お義母さんはまたケラケラと笑う。
「私はもともと大賛成だし、主人もあげはの相手があなたであることに反対はないわ。だって浮気とかしなさそうだし、大学時代からよく知ってるしね」
「そうですか、安心しました」
実はこの両親に反対されると結構痛いのは事実だ。
あげはは両親を信頼しているから。
賛成されているようで、心からほっとした。
「ま、とにかくあの子が、あなたを受け入れないことにはね」
「そこはどうにかします」
僕ははっきりと言う。
ここまできて、失敗はできない。
これまで発表の場でも人前でも緊張することはなかった。
なのに今、おかしいくらいに緊張している。
こんなに緊張する7日間ははじめてだ。