腹黒策士が夢見鳥を籠絡するまでの7日間【番外編② 2021.5.19 UP】



 私は昼すぎ、言われた時間に芦屋先生の研究室に向かった。
 研究所自体が学内の東側の奥にあり、歩いていけば結構な運動量だ。

 芦屋先生の研究室の扉をたたき、どうぞ、という声を聞いて開ける。


「あげはちゃん、久しぶり!」

「お久しぶりです」


 私はぺこりと頭を下げる。
 顔を上げると相変わらず綺麗で、でも人懐こい笑顔がそこにはあった。





「今日は書類のことでご相談なんですが、少しお時間頂戴してもいいですか?」

「もちろん。須藤先生から聞いてるわ」


 そう言われて、私はこれまでの時間で作成できたすべての書類を見せる。
 必要と思った書類は一通り原案を作った形だ。


「この書類で大丈夫そうですか?」

「いいと思う。あと、提出用の履歴書集めて、精算書・領収書の類も忘れないように」

「そうか。あ、失念していました。ありがとうございます。芦屋先生に聞いてよかったです」


 私が笑うと、芦屋先生も本当に楽しそうに笑う。


「ふふ。ほんとよかった。須藤先生のことも」

「え?」

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