腹黒策士が夢見鳥を籠絡するまでの7日間【番外編② 2021.5.19 UP】


―――まるで嵐だ。

 そんな風に思った。


 でも、そうだよね。

 なんだかこの数日、須藤先生は真摯にずっと自分を見てくれていたけど、
 私はただの上司の娘で、たくさんいるうちの彼の相手になる女だ。

 須藤先生は家庭教師のように、
 私にそういうことを一日限りで教えようとしてくれている。

 ただ、その日に対してだけは誠実に。
 その日だけは……と、そう思っているのだろう。

 確かに須藤先生らしい考えだ。
 ゲスドウのクセに、一つ一つの物事には真摯なところがあるのだ。


 私は自分の手を握り締める。

 そうだ。すべて土曜のために須藤先生が準備してくれているだけで、
 その日が過ぎれば、次の日には私と須藤先生は今まで通りの関係に戻る。

―――ただそれだけのことなんだ。

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