狼男  無限自殺 編


自殺か・・・。

遺された人からすれば・・
気持ちにケジメをつける為に、

何かしらの【理由】を欲する気持ちも分からなくもない。


それと同時に、

“自分のせいで”
“この環境のせいで”
“あの会話のせいで”

と様々な自問自答が繰り広げられ、自殺を止められなかった強い罪悪感を抱く。


“誰かに殺された”と思いたがるのも決して分からなくはないが・・・。



「結婚を控えていた女性・・もしかしたらマリッジブルーだったのかもしれませんね。」


「きっとそうに違いないよぉ。頼むユウマ、なんとか遺族を納得させてくれ。

・・・あんまり言いたかないけど、

所轄も1課も、自殺と断定されてるヤマをこれ以上相手する暇は無いってのに・・。」


「分かりました。
婚約者君に話を聞いてきます。」

「・・。」



松本さんに一礼した後、早速・・



「あ、ちょっとユウマの相棒君。」


「・・・・・・?」
「・・。」


「人見知りか何なのか知らないけど、
返事ぐらいはちゃんとしなさいよ。

愛想悪いぞ~?」


「・・。」

「あ、すみません松本さん。
こいつは勘弁してやってください。」



「え・・・・???」


「じゃあ失礼します。」


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