あの日のあの雨が君をさらっていってしまった。
「…お、鬼ごっこもいいけど…お話しない?」
少し頭が痛くなってきた
ちょっと遊びに行くだけだからって薬持ってくるの忘れてしまった。
お願い…察して…
「うん!そうしよっか!頼もいい?」
うちの考えを察したかのように君が言った。
問題は頼…
「っんだよー仕方ねーな〜」
あれ、今日は聞き分けがいい。不思議だ…
「話っつっても何話すんだよ」
ドサッとベンチに座りながら空を見る頼
ひとつ間をあけて座りなおす優
何故か真ん中だけがひとつ空いている
「琉和座りな」
優が空いているところをポンポンと軽くはたいて
乗っていた砂を落としてくれていた。
かっこいいところしかない…
「…じゃあ失礼します」
少し声が上ずってしまった。
「なーに改まってんだよ〜」
頼が肘でつついてくる。
真ん中だなんて緊張する以外ないじゃん!?
仕方ないじゃん!!