夢の終わり、交わした約束を胸に~紡~
一度ポッカリと空いてしまった穴を埋めるのは難しいことかもしれないよ?方法もわからないのにどうすればいいの?

と問いかけようとしたけれど、仁菜は聞く耳も持たずに「じゃ、よろしくねー」と呑気に雨の中へ去っていった。

無意識にため息が出てしまう。

私はこれからどうしたらいいのだろうか。

まるでゴールのない迷路に迷い混んだかのように手立ては見つからない。

躊躇することもなく地面に打ち付ける激しい雨は、傘をさしているのも無意味のように思えたのであった。


その日の授業は上の空で内容も頭に入ってこなかった。仁菜からの頼み事を果たさないわけにもいかないのだけれど、手立ても見つからず、椿とも顔を合わすことすらもなかった。今日は学校を休んでいるのかもしれない。

あっという間に昼休みになり、私は菓子パンを手にいつも通り校舎裏に向かおうとしたが、相変わらずの雨だ。咲結と現地集合して一緒に食べる予定なのだけれど、さすがに屋外は無理そうだ。

スマホをスカートのポケットから取り出し、メッセージアプリを確認すると『旧校舎三階の空き教室で待ってるね』と咲結からのメッセージがあった。
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