夢の終わり、交わした約束を胸に~紡~
「今日の夕焼けは綺麗だな」
椿は西の地平線に沈もうとしている夕日を指差しながら言った。
指差された先を見る。
真っ赤な茜色に染まった太陽。周りに広がる赤みがかった雲。そしてわずかに淡い黄色みを帯びていた。
梅雨の終わりに吹いてくるささやかな風は微かな涼しさがあり、柔らかく頬を撫でていく。不思議と心地よくていつまでも浴びていたいと思った。
夕日が鮮烈な光を放射状に放ちながら地平線へ沈んでゆく。その周りには鮮やかな薔薇色から透き通った水色までだんだんと変わっていくグラデーションのような空が広がっていた。
「椿、メガネをプレゼントしてくれてありがとう」
どうして下の名前で呼べたのだろうか。ぼんやりとしている頭をフル回転させるけれど、答えは見つからない。
ぼやけた目のままだったらこんなに美しい夕焼けを目にすることはできなかったであろう。今更だけど感謝の言葉が溢れる。
「なんだよ。改まって」
椿はクスリと笑ってまた夕日を見る。
私は今まで夕日をあまり眺めようとしていなかった。きっと最後にちゃんと眺めたのは二年前、仁菜と約束を交わしたときのことだろう。
椿は西の地平線に沈もうとしている夕日を指差しながら言った。
指差された先を見る。
真っ赤な茜色に染まった太陽。周りに広がる赤みがかった雲。そしてわずかに淡い黄色みを帯びていた。
梅雨の終わりに吹いてくるささやかな風は微かな涼しさがあり、柔らかく頬を撫でていく。不思議と心地よくていつまでも浴びていたいと思った。
夕日が鮮烈な光を放射状に放ちながら地平線へ沈んでゆく。その周りには鮮やかな薔薇色から透き通った水色までだんだんと変わっていくグラデーションのような空が広がっていた。
「椿、メガネをプレゼントしてくれてありがとう」
どうして下の名前で呼べたのだろうか。ぼんやりとしている頭をフル回転させるけれど、答えは見つからない。
ぼやけた目のままだったらこんなに美しい夕焼けを目にすることはできなかったであろう。今更だけど感謝の言葉が溢れる。
「なんだよ。改まって」
椿はクスリと笑ってまた夕日を見る。
私は今まで夕日をあまり眺めようとしていなかった。きっと最後にちゃんと眺めたのは二年前、仁菜と約束を交わしたときのことだろう。