夢の終わり、交わした約束を胸に~紡~
「俺の母。九年前から今もずっと続いてる」
「九年!?」
反射的に私はそう叫んだ。母にやられたということは虐待と名付けて間違いないだろう。それ以上に九年も続いてることに驚いて腰が抜けた。
確かに育児をするのは親にとって大変なことだ。育てられている側だし、まだ若いからその苦労を百パーセント理解できているわけではないが、命懸けでやってくれていることはわかる。だからこそ、ストレスが溜まりにたまって時に投げたしたくなり、暴力を振るってしまうのだろう。
でも実の息子を九年もそうしていたなんて。
「あんまりだよ」
どうして気づけなかったのだろう。私も咲結も仁菜椿の父であり警察である人も。いや、気づかれないように隠していたんだ。暑い日でも長袖を着て、前髪で目を隠して、人を傷つけて、自分から人を遠ざけようとしていたんだ。そう悟った。
「そう言ってくれるだけ嬉しいよ」
優しく言ってからまくりあげていた袖を直し、掻き分けていた前髪で目を隠した。その姿はもったいなく見えたけれど、昨日より長い時間、私を見つめてくれたことに心が躍る。
「でも……」
虐待なんて間違いなく犯罪だ。九年も続いていて、誰にも気づかれてないのが逆におかしいことだ。
それなのに誰にも打ち明けることなく、ずっと心の奥に閉まいこんで耐えて耐えて耐え抜いてちっとも泣かずに今日まで生きてきた椿を思うと、涙が溢れた。
「九年!?」
反射的に私はそう叫んだ。母にやられたということは虐待と名付けて間違いないだろう。それ以上に九年も続いてることに驚いて腰が抜けた。
確かに育児をするのは親にとって大変なことだ。育てられている側だし、まだ若いからその苦労を百パーセント理解できているわけではないが、命懸けでやってくれていることはわかる。だからこそ、ストレスが溜まりにたまって時に投げたしたくなり、暴力を振るってしまうのだろう。
でも実の息子を九年もそうしていたなんて。
「あんまりだよ」
どうして気づけなかったのだろう。私も咲結も仁菜椿の父であり警察である人も。いや、気づかれないように隠していたんだ。暑い日でも長袖を着て、前髪で目を隠して、人を傷つけて、自分から人を遠ざけようとしていたんだ。そう悟った。
「そう言ってくれるだけ嬉しいよ」
優しく言ってからまくりあげていた袖を直し、掻き分けていた前髪で目を隠した。その姿はもったいなく見えたけれど、昨日より長い時間、私を見つめてくれたことに心が躍る。
「でも……」
虐待なんて間違いなく犯罪だ。九年も続いていて、誰にも気づかれてないのが逆におかしいことだ。
それなのに誰にも打ち明けることなく、ずっと心の奥に閉まいこんで耐えて耐えて耐え抜いてちっとも泣かずに今日まで生きてきた椿を思うと、涙が溢れた。