Sweet Love~極上に甘い恋~
「えっ?」

驚いてまた聞き返したわたしに、
「乃南が帰った後ね、二階堂くん、すっごい乃南のことを心配してたの」

ミクが答えた。

「ウッソだー」

わたしは笑いながら言った。

本当に、ウソであって欲しいと思った。

わたしのことを心配していたなんて、あり得る訳ないでしょ?

「いや、マジなんだって。

あたしに携帯電話の番号も聞こうとしてたくらいだし、あれは本気だよ」

そう言ったミクに、
「えー、まさかー」

わたしはまた笑い飛ばした。

そんなこと、絶対にある訳ないじゃない。

そんなことが本当にあったら、雪が降るところだよ。
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