幼恋。




太腿を触られて平気な顔で居られずに顔が赤くなるのが自分でもわかった。


そんな私の反応をみてクツクツ笑う椛がご機嫌でとりあえず一安心。






「どーしたー?おりはー。
顔赤いけどヤラシイことでも考えてんじゃねぇの」



「そんなことない…」






異性がもたれかかって、太腿を触ってくるのだから意識しない方がおかしい。



私は恋をしたことも彼氏がいたこともないんだからこういうのに慣れてないし。


私の反応を楽しそうに見る椛に為す術なく困っていると、すずはが私を睨んでいた。






「勉強、するんじゃないの。
しないならもういいよ、父さんに見てもらう」



「え、あっごめん…。しようか?」



「いい。目の前で姉ちゃんと幼なじみのイチャイチャとか見たくない。」






叶ちゃんはキョトンとしているけど、すずはにはバレていたのか
冷ややかな目で見てそう言い放った。



すずはは相変わらずクールだ。






「父さん、教えて」






結局冷たい目で私たちを見たすずははお父さんの所に移ってしまったのだった。






たまにこうして甘え(?)てきたりするから
椛の気持ちはよく分からない。






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