天然お嬢と双子の番犬さん

その後、強すぎた為か、歓声を浴び過ぎたせいなのか。良く分からないまま、和と湊は出場禁止となってしまった。

次は鞠の番だ。


「ふんッ!!!」

「きゃあ!??」


鞠のプロ並みスパイクに思わず逃げる、バレー部所属の皆さん。


「まり~~!!頑張って~!」


和と湊の間に座り鞠に向かい手を大きく振る。
バランスを崩す私を支えてくれる二人。


結果は圧勝。
それはもう完膚なきまでに。


試合終了後。私は鞠に盛大に抱き着いた。



「花、あたし汗かいてるわよ?」

「いいのー!頑張った鞠の匂い好きなの!」

「ん゛んっ…あんたって子はほんとに…末恐ろしいんだから!」



髪の毛がぐしゃぐしゃなるぐらい沢山頭を撫でてもらった。


「…花、桃園に迷惑だからやめようね?」

「あら?残念ねぇ。あたしは別に構わないわよ?」


私を挟み。
頭上で和と鞠がバトル中。


「な…仲良いんだね!」

「花、あまりふざけた事言うとデコピンしちゃうわよ」


スッと前髪をかき分け、おでこを見せる。


「や…優しくお願いしますぅ…」

「素直で正直な花が大好きよ」


デコピンの代わりにハグを貰ってしまった。

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