どうしているの?ねぇ、先輩…

<直人side>




「しゅんちゃーーん!」

「うお、!」


2月。

放課後の廊下で見つけた瞬ちゃんの背中に、後ろから思いっきりダイブした。

よろけてコケそうになった瞬ちゃんだけど、どうにか踏ん張って俺を受け止めてくれている。


「お、まえ!毎回毎回いい加減にしろよ!」

「なになに、こんなとこでなにしてんの?今日生徒会は?ないの?」


背中から降りたら、首を痛めたのか瞬ちゃんが擦りながらコキコキ曲げてる。


「生徒会、今日は出席率悪いからなし」

「ふーん、珍しーね」


瞬ちゃんが放課後の学校で暇そうにしてるなんて、相当珍しい。

生徒会がない日でも、いつも誰かに囲まれてばっかりの瞬ちゃんだから。


「ね、ね、こんな機会滅多にないからさ、ちょっとお茶付き合ってよ!」

「は?お茶?」











「まじでお茶なんすけど。」

「言ったじゃん、お茶って」


自販機で買った緑茶を持って、2人で来たのは1階にある保健室。

保健室のおばちゃん先生は教員会議に行っちゃって、俺と瞬ちゃんの2人だけ。


回転式の丸イスに座る瞬ちゃんは、開いてる窓枠に腕と顎を乗せて姿勢悪く外を見ている。

校庭で練習しているサッカー部や陸上部の声が、開いてる窓から賑やかに聞こえてくるのがいい感じで心地良い。


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