どうしているの?ねぇ、先輩…



本当は、謝りに来たはずなのに。

早く早くって、早く謝らなきゃって、そう思っていたはずだったのに。

私の早く早くは、「早くあず先輩を助けに行って」に、変わってしまったから。


洋平先輩に「頑張れ」って押された背中は、少し進んで、また立ち止まってしまったみたい。


それでもやっぱり心配で、瞬先輩から少し遅れて私も空地へ向かって走った。

瞬先輩、さすがに女子には負けないと思うけど……

でももしもなにかあったとき、目撃者はいたほうがいいはずだから。




「、わっ、!?」


空地の入り口で、逃げるように走ってきた女子たちと危うく激突しそうになった。

慌てる女子たちは私になんて目もくれず、そのまま走り去って行く。


今の、さっきの女子たちだ。

ということは瞬先輩、あず先輩のこと助けてくれたんだ。


そっか、よかった……


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