どうしているの?ねぇ、先輩…
「……章くんが女の子だったらよかったのにな」
「は?」
「親のこと、全部当時から知ってるじゃん」
「……」
「そういう人と一緒にいるのが1番楽なのに……なんで章くん男なの」
私と章くんが一緒にいるには、男女の壁が邪魔をする。
「男子と女子って、友達にはなれても親友にはなれないのかな……」
「つーか俺がお前を好きな時点で、友達でもないんじゃない?」
「なにそれひどい」
ずっと友達だと思ってたのに。
なのに、そんなにハッキリ「友達でもない」なんて……
「じゃあなに、ただのクラスメイトってことですか」
「ただのクラスメイトにしては深くまで知りすぎてるけど」
「じゃあなに……深くまで知ってるただのクラスメイトってことですか」
「まー実際そうなんじゃない?」
「……」
「はぁ~」って息を吐きながら、机にほっぺをペタってつけて顔を伏せた。
前の席の章くんが、机に広がる私の髪で遊びだす。