どうしているの?ねぇ、先輩…



いつまでもしゃがみ込んでいる私の前に、先輩が同じようにしゃがみ込んだ。

恥ずかしくて更に俯く私は、手に持つウーロン茶をぎゅっと握る。


ドキドキするのは……俯いていても、先輩からの視線を感じるから。



「………」


「、…」



先輩の掌が、ウーロン茶を持つ私の手の上に、乗った。


私からウーロン茶を取り上げて、それを床に置いたあと。


もう1度私の手に触れて、指が絡まるように、ぎゅっと繋がれた……



「、……」



そっと視線を上げてみたら、真面目な顔で見つめてくる先輩と目が合って……


上手く言えないけど、雰囲気がなにかを物語っていた。


それは私にも分かるくらい、いつもと違う空気で……



心臓が、今までで1番速度を上げていくのを感じる。




「ねぇ七瀬」


「、…」



繋いでいないほうの右手が、伸びてきて……


私の頬に、軽く触れた。




「……キス、していい?」



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