どうしているの?ねぇ、先輩…



「家帰ったら、美香のおばさんが荷物抱えて歩いてるの見たって姉ちゃんが言うから、慌てて来たんだけど」

「、…」

「つーかお前、足、怪我、」



破片が足に刺さって、血が出てる。

でも、痛みなんて感じない。



「美香?」

「、…」



章くんが、散らばる破片なんて気にせずに、私の目の前に来てしゃがみ込む。


「何があったの」

「、…」

「美香」



分かってたのに。

いつかきっとこうなるって、分かってたのに。



「、……いなく、なっちゃった」

「……」

「お父さんもお母さんも、…ッ、、いなくなっちゃったよ」

「、…」



怖くて、震えて、血が出て。

髪の毛も、制服も、顔も、全部がぐちゃぐちゃな私の体を……


章くんが、ぎゅっと抱きしめた……



「美香、」

「、、ッ、」

「……一緒に、どっか遠くで暮らそう」

「、…ッ、……」

「学校辞めて、2人で暮らして、」

「ダメ、だよ、…ッ、」


章くんの腕から抜け出したら、まだ体は震えてて……

声だって全然、うまく出ない。


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