どうしているの?ねぇ、先輩…



美香のチームのテントに向かう途中。

それを邪魔するように、放送が俺を呼ぶ……


「生徒会長、今すぐ放送席に来てください」


あぁもう、なんで俺生徒会長なんだよ!って。

行く手を阻止するかのような放送に、またイラついた。


早く美香に会って謝りたいのに!



結局それからは色んな人にずっと捕まって、美香には1度も会えず仕舞い。


9時丁度になって、体育祭の開会式が始まっていく。



「では、生徒会長の開会宣言、お願いします」



司会の声に、全校生徒の前に立つ。

生徒の手には、1人1個のクラッカー。

開会と同時に全校生徒でクラッカーを鳴らすのが、この体育祭の伝統だ。



「えー、本日は大変お日柄もよく、体育祭日和となりましたことを大変嬉しく思います」

「きゃー!!春田せんぱーーい!!」

「瞬くーーん!!」

「春田ーー!!かてぇぞーー!!!」

「そんなわけで、ケガなく、悔いなく、遠慮なく!!やる気だけはありでいきましょう!!じゃあみんな、クラッカーの準備はできてますか?」


「「「イェェェエ!!!!」」」


「「「うぉぉぉぉお!!!」」」



「それでは体育祭、スターーーート!!!」




パンパンパァァァン!!!!


校庭に咲く、クラッカーの紙テープ。

3度目のこの景色だけど、みんなの前に立つ場所から見るのは一味違って新鮮だ。


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