どうしているの?ねぇ、先輩…



こうして体育祭はスタートして、1番目の競技が始まっていく。


流れる音楽、聞こえる実況、応援する生徒の声。

そんな中で、西沢さんが俺のほうに走ってくるのが見えた。


「春田先輩!」

「どした?」

「今やっとチームのテント行けたんですけど、やっぱりまだ美香来てないみたいなんです」

「え、」


来てない?


「先生も連絡つかないみたいで」


ポケットに入っているスマホを出して、すぐに電話を掛けてみる。



『電波の届かないところにいるか、電源が入っていないため───』



「あの、春田先輩。チームリーダーの章くんもまだ来てないみたいで」

「……は?」

「章くんて、美香と仲いいですよね?もしかしてなにかあったんじゃ……」



2人が来ていない。

それは西沢さんの言う通り、どう考えたってなにかがあったことに結びつく。



「、」



じゃあもしかして、昨日の電話は……



───“、、…あの、”

───“なに”



あの電話は、もしかして……



───“用がないなら切るよ。今立て込んでるから”




「、…」



俺は……あのとき、なにを……




なにを考えて……



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