どうしているの?ねぇ、先輩…



どこにも逃げ場のない視線は、ぶつかったまま離れない。

離れないまま、一瞬で溢れ出した涙が頬を伝って落ちていく。



「俺、美香に告白するの2回目じゃん」



苦笑いの先輩の視線が、私の涙を追うみたいに握っている手に落ちていった。



「…しつこい男って、思ってる?」

「…、ッ……、」

「今更なに言ってんだって、思ってる?」



思ってない。

そんなの全然、思ってない。


思うわけ、ない……


「なにそれ、ごめんなさいの涙?」


違う、そんなんじゃない。


「…美香?」


私だって、あれからずっと想ってた。

先輩のことを、ずっとずっと想い続けてた。


「…私も」

「……」

「私、も…」

「……」

「私も、です…」


「私も、なに?」って、「ちゃんと言えよ」って、瞬先輩が笑ってる。

言わなくても全部が伝わったみたいに、安心したように笑ってる。


涙が出すぎて、言葉が上手く出なくて……

だから「私も好きです」の代わりに、繋がれている右手を握り返した。


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