どうしているの?ねぇ、先輩…



「……よかった」

「……」

「また会えて…」


「よかった」って優しく笑う先輩と、目が合ったまま……


引き寄せられるように、

2人同時に目を閉じて、キスをした……



「、…」



ドクドクドクドク、音が鳴る。

何度も何度も重なるキスに、音が鳴る。


長くて甘いキスに身も心も酔いそうで、このままじゃマズイって思うから……

唇が離れた隙に、声を出す。


「先輩、あの、……隣にみんないるので、もう止めたほうが」

「やだ、もうちょっと」

「でも、」

「あとちょっとだけ」

「、…」


「あとちょっと」って言いながら、まるで私を押し倒すように体重を掛けてきて……

そのまま床に倒れ込んだ私たちの唇が、また触れ合った。


みんながいるからダメって思いながらも、強く抵抗は出来なくて……

溺れるみたいに、先輩のことを受け止めてしまう。


どうしようどうしようって思いながらも、触れる唇を拒めない。

ぎゅっと掴んでいる先輩の腕を、押し返せばいいだけなのに……そんなの、出来るわけない。


でもダメ。

だって見つかったらどうする?

こんな状態のときに、あのドアが開いたらどうする?


そんなの、気まず過ぎる。


< 468 / 550 >

この作品をシェア

pagetop