どうしているの?ねぇ、先輩…



「ダメじゃない、デス…」


私の声に「よかった」って笑いながら、巻きつく腕に力が込められた。


「この状態で寝るんですか?」

「うん」

「見られたら、恥ずかしくないですか?」

「いーよこんくらい」

「……」

「恥ずかしい?」

「ちょっと…」


いや、かなり、かな。

だってこんな、瞬先輩が私に絡みついてる状態。

嬉しいけど、でも……


「俺、今は離れらんないよ?」

「……」

「離せって言われても、無理だから」


まるでワガママな子供みたいにそう言ったあと、体は更にきつく引き寄せられた。

元々隙間なんてなかったのに、更に隙間はなくなって。

心臓の音、伝わっちゃいそう…


「って言っても、体痛いか。いいよ、美香はベッドで寝て」

「でも、」

「一緒に寝たらやっぱ我慢できなくなる」

「……」


それを言われてしまったら、従うしかない。


「けどあと1分だけ、このままでいて」

「、…」



それから1分間、会話もないままただ強く抱きしめられて…

本当は離れたくないって思ってたけど、今日はやっぱり別々に寝ないといけないから。


1分後、私はベッドに移動した。


< 470 / 550 >

この作品をシェア

pagetop