どうしているの?ねぇ、先輩…






「あれ、あいつらいつの間に帰ったんだ」

「……ほんとだ」


朝7時、ドアを開けて見えたリビングの中はもぬけの殻だった。

散らかしたままだった缶やゴミは、キレイに仕分けして袋にまとめられている。


「なんか食う?つってもパンと卵くらいしかないけど」

「あ、いえ大丈夫です、お構いなく」


というか……人様の家でいつまでも寝てた私、もしかして非常識だった?

みんなと一緒に起きて片付けして帰るべきだったんじゃ…。


1人だけ残った客人として、途端に焦りが顔を出す。


「あのっ、すみません私も帰ります、長々とお邪魔した!」

「は?え、」


先輩に頭を下げてすぐ、回れ右して背中を向ける。

顔も髪も寝起きのままで、とにかく荷物を持って、一刻も早く立ち去ろうと足を踏み出す。


けど。


「え、もう仕事の時間なの?」


そんな声と共に、手首を掴まれ引き止められた。


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