どうしているの?ねぇ、先輩…



チーズを乗せた食パンと、目玉焼き。

簡単すぎる朝ごはんを2人で作って食べたあと、洗面所で身なりを整えさせてもらった。

支度が済んだら部屋を出て、先輩は大学へ、私は職場へ向かって一緒に歩く。



「駅まで送る」


何をしてもらうにも、いいのかなって思ってしまうけど。

さっきの「それくらい一緒にいたい」って言ってくれた言葉を思い出す。


多分、いいんだ。

なにも考えずに、甘えていいんだ。


「歩いてるの、学生ばっかりですね」

「大学近いから、この辺に住んでる奴ら多いんだわ」


朝の混み合う時間帯。

歩く道を見渡せば、同年代の人たちばかりが歩いてる。

瞬先輩と同じ大学に通ってるんだなって思うと、なんの接点もない人たちのことが羨ましく思えたりした。


3年半前、先輩と同じ高校に通っていた頃が、今となっては夢のような気がするから。

同じ校舎の中で、同じ景色を見て、同じ時間を確かに過ごしていたはずなのに。


あんなに楽しくて悲しくて幸せな時間は、いつかの日に眠った中で見た夢のようだ……


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