どうしているの?ねぇ、先輩…
「あの…章くんのこと、なんですけど」
温かかったはずの手が、途端に温度を感じなくなる。
感じる余裕が、どこかへ飛んでいったみたい。
「…私、章くんとはほんとになにもありません」
「……」
「一緒に学校辞めたけど、その後なにかあったわけじゃないし、それに章くん、私がずっと先輩のこと好きでいたのだって知ってるし」
「……」
「友達として付き合ってきただけで、それ以上の感情を持ったことは1度もありません。だから瞬先輩が気にすることは、ほんとになにも、全然」
「……」
「そうだ、先輩も1度じっくり話してみれば、きっと章くんの良さを分かって…」
「……」
「、…」
「うん…」
なんでだろう。
言えば言うほど、瞬先輩を苦しめてる気がする。
なんでだろう。
なに1つ、伝わっている気がしない…